アルコールは健康に良い?悪い?アルコールと健康の関係性
- 2015年02月26日
- ブログ
アルコールを飲みすぎると、
健康に悪影響を及ぼすことは皆さんご存知だと思います。
アルコールが健康にどんな悪影響を与えるか
詳しく見てみましょう。
まずは肝臓病です。
アルコールは肝臓で代謝されますので、
アルコールを飲みすぎると、肝臓を酷使することになります。
そうすると、脂肪肝からアルコール性肝炎、
肝硬変へと移行していくのです。
また、すい臓への負担をかけます。
アルコールは、急性膵炎や慢性膵炎のリスクを高めます。
特に、慢性膵炎はアルコール依存症の人に多く見られる病気なんです。
アルコールはがんのリスクも高めます。
WHOによると、アルコールは口腔がん、咽頭がん、
喉頭がん、食道がん、肝臓がん、大腸がん、
乳がんの原因になるとしているんです。
このほか、アルコールはメタボリックシンドロームにも関係していますし、
うつ病や自殺、認知症の発症リスクを高めるという統計も出ています。
これだけ様々な病気と関連性があると知れば、
お酒を飲むのが怖くなってしまうかもしれません。
ですが、お酒は「百薬の長」と言われていますので、
健康に良い面もあるんです。
アメリカのボストンの病院で研究したところ、
適量だったら毎日飲酒しても、心不全のリスクが増加しないどころか、
リスクを低下させることがわかったんです。
45歳から64歳までの1万4629人の飲酒習慣と心不全の関連性を調べたところ、
週7回適量の飲酒をしている人は、飲酒をしない人に比べて男性は20%、
女性は16%も心不全の発症リスクが低いことがわかったんです。
この場合の適量は、ワインは125ml、ビールは12オンス(約360ml)
ウォッカやウイスキーはショットグラスよりも
少ない量としています。
また、ハーバード大学の調査でも週に2~6杯の飲酒は心臓病の急死リスクを低下させるという結果が出ています。
アルコールは適量だったら、心臓を保護してくれる効果があるんですね。
【適量は健康に良い!】
アルコールの健康効果は、
心臓病のリスクを減らすことだけではありません。
アルコールを飲むとリラックス効果がありますし、
血管を広げて血行を促進することで、
冷え性を解消してくれる効果もあります。
また、善玉コレステロールを増やす働きがありますので、
血管を保護して、動脈硬化を予防してくれるんです。
さらに、前立腺肥大症や脳卒中のリスクも低下させますし、
赤ワインを飲めばピロリ菌の除去や肺がんのリスクを低下させると
いうデータもあります。
これらの健康効果を見ると、アルコールを飲むことは
決して悪いことではないとわかりますよね。
ただ、これらの研究結果は「適量」を飲んだ場合です。
お酒が好きな人やストレスが溜まっている人は、
ついつい飲みすぎてしまいます。
飲みすぎれば、健康効果は消えて、悪影響が出るだけです。
お酒は「適量」を飲むように心がけましょう。
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