私が開院した理由
交通事故から身体に異変が
21歳の頃、今までに感じたことがない痛みに襲われました。
原因は交通事故による首のムチウチでした。
事故当初は特に症状もなく、後から症状がでてくるケースもあるから気をつけた方がいいと周りからも言われていましたが、当時まだ20歳の学生には全然気にも止めていませんでした。
それが1年経った頃でしょうか・・・。
軽い肩こりを感じるようになり、遂には激しい頭痛を感じるまでに
なってきました。
何の知識もない私は自分で痛いところを押してみたり
叩いたり・・・。
結果は当然良くなるはずもなく、むしろどんどん症状は悪化していきました。
そこからいろんな治療院に行き、いろんな治療をしましたがなかなか
良くなってきたという実感はなくむしろ諦めモードでした。
大学卒業後も体調はあまり回復せず、就職先の仕事にもなかなか集中
できない日々が続き人生にも悲観的になっていたのもちょうどこの頃でした。
人生を変えた出会い
冴えない日々を過ごしていたある時「カイロプラクティック」という
言葉が雑誌で目に止まりました。
今振り返ってもなぜカイロプラクティックという言葉に反応したのか
わからないのですが、すぐにカイロプラクティック院に治療にいく
ことにしたのです。
そこで首を調整してもらうと、今までの身体がウソだったかのように
頭痛はもちろん、身体全体すべてが生まれ変わったかのように回復
して
いきました。
自然と芽生えた治療家への道
治療効果に感動した事と小さな頃から「人に喜んでもらえる仕事が
したい」「人の役に立ち必要とされる人生を送りたい」という気持ちが
あったことから即、治療家への道を志しました。
そこから色々自分なりに調べ、大阪に専門学校があることがわかり
すぐにでも入学したかったのですが、金銭面で問題が起こります。
当時貯蓄もなく、親に大学まで出してもらっておきながらさらに
専門学校までお金を出してくれとは到底言えませんでした。
自分で働いて貯めていくしかない。大学を卒業して社会人になると
思っていた両親には申し訳なかったですが、一年間車の工場で働かせて
頂き必死で入学金を貯めました。途中挫折しそうにもなりましたが、
自分が初めてなりたい職業だったのでなんとか乗り越える事ができました。
そして1年後についに新たなスタートを切ることができました。
貴重な経験と学び
入学してからは解剖学や生理学、また病理学といった身体に関する勉強が
始まりいろいろ覚えたりするのは大変でしたが、なぜか学生時代の勉強の
ように苦しくはなく、むしろいろんな知識を学べることが幸せでした。
2年目からは、研修生として現場で働かせていただきながらいろいろな
経験を積ませてもらえました。学校に行きながらでしたので大変でしたが、
今でも貴重な体験をさせてもらったと感謝しています。
その後専門学校を卒業してから、大阪の先生の院でお世話になり
いよいよ施術家としての人生をスタートすることになります。
甘くなかった現場の世界
いよいよ患者さんを見させていただけるようになり、現場で毎日を
過ごすことになるんですが、ここからが苦悩の連続でした。
今思えば当たり前なんですが、施術経験も少なく腕も未熟です。
全然結果が出ないんです。
考えれば考えるほど結果は出ず、どうしていいかわからなかったのが
ちょうどこの時期です。
そこから良い技術セミナーがあると聞けばすぐに行き、凄い先生がいる
と聞けばお話を聞かせていただいたりいろいろなことをしました。
その後、素晴らしい先生方との出会いやいろんな方の手助けがあり、
少しずつではありましたが成長してきました。
ようやく目指す形が・・・。そして理想郷を求めて
いろいろ遠回りもしましたが、それがあったから今があると貴重な
経験をさせて頂いたと思っています。そして、自分の経験やいろんな治療法などを勉強してきて出てきた答えは、
「いかに患者さんの身体に負担なく、より効果的な施術を提供する
ことができるか。」
ということです。
また、自分と関わった人から、
「出会えて良かった!」とか「人生が変わりました!」などの言葉を
いただけた時は「この仕事をやってて良かった!」とそう心から思える
瞬間です。
これからも、
「もし自分が患者さんだったら・・・。どんな人にどんな対応で
施術をしてほしいか?」「自分ならどんな治療院に行きたいか?」
を常に考え、当院に通って頂いている方が自慢したくなる
「本物の
治療院」を目指し日々精進していきます。